一葉一葉を、丁寧に育てる「茶園職人」の技
日本の北限の茶どころとして知られる、茨城県最北の地である奥久慈地方に「やみぞ茶園・鈴木製茶」はございます。
寒暖の差が特に大きい山岳気候の奥久慈八溝山系の気候、そしてお茶の樹の栽培に適した土壌。
この恵まれた大自然の中で、一年に渡って手間暇を惜しまず有機肥料を主体に栽培した葉肉の厚い「奥久慈茶」を育てています。
芳醇な香りとまろやかな風味を生み出す「深蒸し」の技
お茶にとっての「蒸し」は、摘み取った新芽にお茶としての命を吹き込む作業。鈴木製茶では、摘みたての生葉を、その日のうちに通常の3倍の時間を掛けて蒸上げます。
長年の経験から生み出す絶妙な技と感性で葉の芯までしっかりと蒸すことにより、生葉が持つ“甘み・コク・香り・色”を限りなく引き出し、苦味や渋味をほどよく抑えます。深く蒸すので、茶菜は細かく粉っぽくなりますが、それが旨みを引き出す秘訣で、独特のコク・まろやかさ・甘味を創り出します。お茶の水色も美しく、風味を追求した深蒸し茶独特の美味しさをご堪能頂けます。
風味を高め、味にこだわる「鈴木式 火入れ」の技
「火入れ」作業は、特にお茶の香りを大きく左右します。
鈴木製茶の火入れ師は、まず大きめの茶葉、細かな茶葉、茎の部分などを振るい分け、それぞれに経験から裏打ちされた最適の火加減と時間を調節して、“鈴木式火入れ”を行います。そして、これらを調合し一つのお茶が完成します。
良いお茶とは、「調和のとれたお茶のこと」です。茶師独自の五感を駆使し、繊細な技で「見た目より風味にこだわります」。